• 2025
  • 7/10(木)7/11(金)
  • 舞踊・ダンス
  • 小ホール

芸術監督 倉田翠セレクト
山田せつ子ダンスソロ
いま ここに います

長野が生んだコンテンポラリーダンス界のレジェンド山田せつ子、待望のソロ!

山田せつ子が舞台上に現れる。
それは「登場」とかとは全く違う。まるで、この世に生まれてしまったから死ぬまでは生きるより仕方ないという不安と覚悟の入り混じったような状態で現れ、気が付いたらここに立たされていたような無防備さで存在している。
ただ、弱いわけではない、こちら側が全て見られているような緊張感がキーンと空間に広がる。
息を飲む。

せつ子さんが動き始める。
ダンスが、ただの運動やテクニックである時間が1ミリもない、という、圧倒的技術。
舞踊にも舞踏にもなりきらないその極められた独自のムーブメントの中に、幼い子供のようなままの、達観した大人のような眼差しの、もうここには存在しないかもしれない誰かの代わりの、無数の山田せつ子が居る。
そしてその全てを背負ったまま、いま ここに います、と、雑草の中にポツンと咲いてしまった花みたいな身体で人前に晒されている。

この人は、ずっとこうして変化し続ける世界と対峙してきたのだと思う。
ダンスで。身体で。
言葉にした途端に言いたいこととは変わってしまう切実さを持って。
黙る。

“踊っているとき、ふっと思うことがある。
これは、たった一人で死んでいくためのレッスンではないだろうかと。 山田せつ子”

私はせつ子さんに、もう20年近くも前に「あなたは誰か」と問われたことがある。その答えを必死に探してきた。
その問いを、自分自身にも問い続けてきた人なのだと思った。
私の師匠であり、友人であり、リスペクトするダンサーである山田せつ子のソロダンス公演、是非目撃してください。

倉田翠

ソロダンスを中心に独自の表現を展開し、日本のコンテンポラリーダンスの先駆けと称される山田せつ子。
まつもと市民芸術館芸術監督・倉田翠の恩師でもある彼女の、約4年ぶりとなるソロダンス作品が松本で上演されます。
本作は、山田自身が構成を手がけ、美術を版画家・尾関立子、映像・写真をフォトグラファー・添田康平が担当。昨年の東京公演では大きな反響を呼び、観る者に鮮烈な印象を残した話題作です。
近年、笠井叡、ニブロール、きたまりらの作品に出演し、倉田翠との共同制作を重ねてきた山田せつ子が“いま”を踊る、一人の身体と空間、そして映像が緻密に交錯し紡がれるステージをどうかお見逃しなく!


 

構成・ダンス

山田 せつ子 Setsuko Yamada

長野市出身。明治大学演劇科在学中に笠井叡に即興舞踏を学ぶ。独立後、ソロダンスを中心に活動をする。
1983年アヴィニヨン・フェステイバルを皮切りに海外主要都市で公演多数。ダンスカンパニー枇杷系(BIWAKEI)主宰。1994年Asian Cultural Counsilの助成でニューヨークに滞在。公演活動を継続しながら、2000年〜2011年京都造形芸術大学映像舞台芸術学科教授、2021年まで同大学の舞台芸術研究センターの主任研究員。2014より2年間、東京大学大学院HISにて非常勤講師、韓国芸術大学舞踊科にて、2017年3月より1学期間、客員教授。2019年日本ダンスフォーラム大賞受賞。数年かけた上田、札幌、岡山での次世代のダンサーとの共同作業、あるいは次世代の振り付け家作品への出演も多く、多様なダンス公演活動を行う。
2025年4月5月、韓国国立現代舞踊団ソロプロジェクトでソロダンスの振付を予定している。著書に『速度ノ花』五柳書院。ダンスに関する執筆も多数。

 


美術

尾関立子 Ritsuko Ozeki

1996年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了後、銅版画を中心に制作し、
国内外で多くの個展、グループ展を行っている。
2024年9月21日–10月5日ギャラリー椿(京橋)で個展「とある場所」を開催。

 

映像・写真

添田 康平 Kohei Soeda
2007年日本写真芸術専門学校報道科卒業後、2012年よりフリーランスフォトグラファーとなり、
広告、絵本などの写真、映像を撮影する。ダンス写真のコラージュによる映像作品も手がける。

 


《STAFF》
照明 三浦あさ子
照明オペレーター 青山愛
音響 角田寛生
舞台監督 原口佳子
宣伝美術 井原靖章


舞台写真クリックで拡大します

  • ©高島史於

チラシクリックで拡大します

日程

2025年7月10日(木)、7月11日(金)

会場

まつもと市民芸術館 小ホール

開演

10日(木)19:00
11日(金)14:00★

★託児サービスあり
*両日ともに、終演後アフタートーク開催! 《登壇者:山田せつ子×倉田 翠》

チケット料金

【全席指定・税込】
一般:3,000円
U25:1,000円(枚数限定、前売のみ)

※未就学児入場不可
※U25(25歳以下)チケットは、当日年齢確認証をご提示ください。
※車椅子または補助犬を伴ってご入場の方は、チケットご購入時にまつもと市民芸術館チケットセンターまでお知らせください。

チケット発売日

2025年5月17日(土)

プレイガイド

まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00)
[窓口・電話] 0263-33-2200
[WEB] 芸術館チケットクラブ(要事前会員登録)
※発売初日は窓口販売なし

託児サービス

有料・要予約/生後6ヶ月から未就学児まで
チケットをご購入の上、2025年7月7日(月)までにイベント託児・マザーズにお申し込みください。

0120-788-222(平日 10:00〜12:00、13:00〜17:00)
※定員に達した場合、早めに締め切る場合もございます

お問い合わせ

まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00)
TEL.0263-33-2200 FAX.0263-33-3830


主催:一般財団法人松本市芸術文化振興財団
後援:松本市、松本市教育委員会

日程

2025年7月10日(木)、7月11日(金)

会場

まつもと市民芸術館 小ホール

開演

10日(木)19:00
11日(金)14:00★

★託児サービスあり
*両日ともに、終演後アフタートーク開催! 《登壇者:山田せつ子×倉田 翠》

チケット料金

【全席指定・税込】
一般:3,000円
U25:1,000円(枚数限定、前売のみ)

※未就学児入場不可
※U25(25歳以下)チケットは、当日年齢確認証をご提示ください。
※車椅子または補助犬を伴ってご入場の方は、チケットご購入時にまつもと市民芸術館チケットセンターまでお知らせください。

チケット発売日

2025年5月17日(土)