- 2024
- 11/2(土)
- 伝統芸能
- 実験劇場
ひらく古典のトビラ 其の3 声と音でめぐる古典文学の世界
とっつきにくい、難しそう、と思われがちな古典ですが、実は時代を超えて共感できたり、発見をもたらしてくれたり、さまざまな魅力に溢れています。知れば知るほど奥深い古典の世界へ足を踏み入れるためのきっかけともなる、木ノ下裕一企画『ひらく古典のトビラ』。これまで「能」「文楽」と2つのトビラを開いてきましたが、其の3では古典文学を題材に取り上げ、原文と現代語訳を交えた朗読を琵琶の演奏とともにお届けします。
朗読を担当するのは、報道から大河ドラマのナレーションまで様々なジャンルで活躍し、現在もNHKラジオ『古典講読』や『漢詩をよむ』などでライフワークである古典の原文朗読を続ける元NHKアナウンサーの加賀美幸子と、圧倒的な存在感と演技力で舞台を中心に目覚ましい活躍を見せる実力派俳優の成河。さらに、国内外で作曲・演奏活動を続け、高い評価を得ている琵琶奏者の塩高和之による生演奏が加わります。
■第一部 “古典文学ア・ラ・カルト”
現存する日本最古の歌集『万葉集』や、和泉式部の歌、女流日記文学の代表作である『更級日記』などから、木ノ下裕一が珠玉の名節を厳選。音の響きや言葉の美しさ、そして表現力の深みをそのままに加賀美幸子が原文を朗読し、木ノ下が手掛ける現代語訳を成河が生き生きと語り上げます。
古典文学の魅力が息づく情趣豊かな朗読の競演を、琵琶の美しく繊細な音色と共にお楽しみください。
■第二部 “平家物語”
平家一門の栄華と滅亡を描いた『平家物語』を題材にとりあげ、原文と現代語訳文それぞれのテキストを加賀美・成河の両名が互いに朗読します。さらに、『平家物語』と縁の深い楽器・琵琶の演奏もじっくりお聞きいただけます。塩高和之による、戦に翻弄された命への鎮魂の音色をご堪能ください。
木ノ下の繰り広げるユニークで軽快な解説を交え、単なる軍事記としてだけでなく文学的にも評価の高い壮大な物語を多角的に味わいつくす、贅沢なひと時をご用意します。
【企画・構成・進行】 木ノ下裕一
【出演】 加賀美幸子 成河
【琵琶演奏】 塩高和之
加賀美幸子(かがみ・さちこ)
1963年、NHK入局。ニュースから古典まで多くの番組を担当、幅広く活躍。女性初の理事待遇となる。現在もライフワークとして古典の原文朗読を中心に、放送、講演、講座、など様々な活動を展開。「千葉市男女共同参画センター名誉館長」「NPO日本朗読文化協会名誉会長」「放送人の会」理事、「日本文藝家協会員」「NHK文化センター」講師などを務めている。著書に『こころを動かす言葉』『ことばの心・言葉の力』『読み聞かせる戦争』他。教科書に三つのエッセイも取り入れられている。
成河(そんは)
東京都出身。大学時代から演劇を始め、北区つかこうへい劇団などを経て舞台を中心に活動。2008年に文化庁芸術祭演劇部門新人賞、11年に第18回読売演劇大賞優秀男優賞、22年に第57回紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞。会話劇からミュージカルまで幅広いジャンルで変幻自在の演技力と唯一無二の存在感を発揮し、近年では大河ドラマや映画といった映像作品にも出演するなど活躍の場を広げている。
塩高和之(しおたか・かずゆき)
古典曲から新作まで幅広く国内外で演奏会を開催。2007年に様々な琵琶楽を「文化」という視点で紹介すべく琵琶樂人倶楽部を設立。17年に渡り200回以上開催している。現在までに11枚のオリジナルアルバムと教則DVD1枚をリリース。約60曲の作曲作品を世界に配信している。国内では高野山、厳島神社、赤間神宮等、琵琶に縁の深い地において演奏会を多数開催。また樂琵琶に於いても積極的に取り組み、現在、薩摩琵琶・楽琵琶の両方でCDの発表、演奏活動をしている唯一の琵琶奏者である。http://biwa-shiotaka.com
チラシクリックで拡大します
動画
日程 | 2024年11月2日(土) |
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会場 | まつもと市民芸術館 実験劇場 |
開演 | 16:00 |
チケット料金 | 【全席指定・税込】 |
先行販売 | ※受付方法変更(8/29) |
チケット発売日 | 2024年9月14日(土) |
プレイガイド | まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00) チケットぴあ |
当日券 | 開演1時間前より、実験劇場入り口にて販売いたします。 |
視覚障がいがある方への鑑賞サポート | 本公演では、視覚障がいがある方へ向けた鑑賞サポートを実施いたします。(予約不要) |
託児サービス | 有料・要予約/生後6ヶ月から未就学児まで 0120-788-222(平日 10:00〜12:00、13:00〜17:00) |
お問い合わせ | まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00) 主催:一般財団法人松本市芸術文化振興財団 |